MALCHIK GAY



優しくて、ハンサムで、穏やかで…

女王候補のときから私を気づかってくれた貴方。
肩に力が入りすぎてちょっと気分が滅入った時、
冗談まじりにからかって私を元気づけてくれた貴方。
それは女王になった今でも変わらず貴方がしてくれること。
変わったのは私をお嬢ちゃん、と呼ばなくなったこと。
…たまには呼んでくれたっていいじゃない。
  始めはなんてデリカシーのない人かしら!と想ったわ!
でもそれは貴方なりの優しさ。
いつしかあの呼び名に慣れちゃったのね。
女王になって「陛下」としか呼ばれなくなってちょっと寂しかったもの。

かっこよくて、凛々しくて…でも貴方の魅力はそれだけじゃないことに気付いた。
男の人に言うのもおかしいかもしれないけど、
とっても可愛らしい部分があること…!
そして、それに気付いたのは私だけじゃなかったみたい…。
女のコから見ても充分魅力的だけど、男の人からみてもそれは言えることだったのね。


「これ以上好きになっちゃダメ!」
って言いきかせる度に貴方への想いがどんどん強くなっていくの。
貴方のボーイフレンドがするみたいに熱く抱いてほしいのに、
貴方は優しく抱き締めるだけ。
貴方はとっても私を大切にしてくれるれど、
貴方の情熱の対象になりたかった…

…でも、そんな見込みはないわね。
貴方をよりキュートでセクシーにしたあの人がちょっと憎らしいけど…

「どうされました?陛下?」
上の方から降りてくる心地いい声。
ここは私のプライベートルーム。
「ん?なんでもないわっそれよりも…
んも〜うっ二人だけのときは今までどうりお嬢ちゃんでいいって言ってるじゃな〜いっ!
皆がいるときはガマンするけど…」
「まったく…困ったお嬢ちゃんだぜ。」
そしてまたフッと微笑う貴方。
「…で?オレは何をすればいいんだ?」
「そうねえ…まずはこのチョコレートを40℃のお湯に溶かして…」
「了解」
「あー!!ちょっとまってその前に…はい!これ着けてちょうだいっvv」
(これは…ピンクのふりふりエプロン…)
オスカーは絶句した。
「ほらあっせっかくのお洋服汚れちゃうとこまるじゃない?」
にっこり笑顔のリモージュ陛下。
「いや、別に今日は汚れてもかまわない服で着たしこんなものオレが似合うハズないでしょう!?」
「ええっそんな〜!せっかくオスカーのために、用意したのに…」
わざと3割増しでしゅ〜んとしてみせるアンジェリークであった。
「……わかりました!着けますからさっさと作りましょう!まったく…お嬢ちゃんにはかなわないな。」
しぶしぶ身につけたオスカーに
「うふふvと〜ってもよく似合うわv」
満足げに微笑ってリモージュはオスカーを招きよせた。
小首をかしげつつリモージュの顔に耳をよせたオスカーにそっと耳打ちする。
「そのカッコのままあの人にチョコ届けるといいわv」
「…!!」
瞬時に眉がピクッと上がってちょっとだけ首筋を赤くする貴方。
「別にオレはチョコなんか…!陛下が手伝えって言うから…!」
かーわいいんだからっ
「そうよ〜?今日は私のお菓子作りにた〜っぷり付き合ってもらいます!」
そうしてアンジェリークはオスカーの腕に絡みつく。
「今日くらいいいじゃないっ」
「はいはい、陛下のお望みのままに…」

…今日は女の子のための聖なる日、バレンタイン。
今日くらい、貴方を独占したっていいわよね?


〜fin〜




「あの人」にはご覧になって下さる心優しいお嬢ちゃんの
一押しカップリングのお相手のつもりで読んで下さいませ♪
実は昔世の中を騒がせたT.●.t.uの曲で同タイトルのものがあるんですが、その和訳がですね…!
ええまさしくGAYの人を好きになっちゃった女の子のお話で、歌詞に
『貴方のボーイフレンドするみたいに
あなたに私を抱いてほしいと思い焦がれてるの』という所があって、
ぎゃー!!!ってことはこの人は受け!?オスカーじゃん!v
と妙な所で盛り上がり、ノリと勢いでイモ臭い話になってしまいましたが育成してみました(^^;
見込みはないけどちょっとくらいいいじゃない?的な強気な女のコはやはりリモちゃんだな、と…!

実はず〜っとこのネタでお話かきたいな〜と思ってて。でも思うようにかけませんでした…ぐすん。
自分の文才のなさにがっかりだ〜!(涙)


from yutaka


2006,2,14…よりちょっと早いけどup!






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